影響力が大きい仕事をするとはどういうことか

影響力が大きい仕事をするとはどういうことか

 
影響力が大きい仕事をするとはどういうことか。

いわゆる日本の有名大学の就活生を見ていると、銀行や商社、コンサルなどの業界を目指す学生が非常に多い。そして(自分も違わず)彼らの主要な志望理由の一つに(本音はどうあれ)「影響力が大きい」「自分の価値を提供できる」といったものがある。

しかし、少し考えれば分かることであるが、「影響力が大きい」ということの反面として、失敗したときの影響も大きいということを意識しなければならない。

そして大きな失敗には確実に大きな「責任」が伴うはずである。しかし、一般に「株式会社」という制度は、「責任」の究極系を「辞職」ということに求めざるを得ない。そこに非対称的な報酬体系が見て取れる。しかも失敗者が失敗したいう情報が正常に伝わらなければ、大きな仕事で失敗した人間は、その「失敗」したという烙印を悟らせないまま、他社に柔軟に転職できるようになっている。

そのように考えると、「影響力が大きい」仕事は報酬の非対称な「やったもん勝ち」な状況にあり、「会社」にいる限り、「リスク」は極めて少ないことが分かる。

しかし、もし自分が影響力が大きい仕事につくならば、その「責任」の重さを持って尚、自分の仕事に自信を感じれるだけの努力と献身をしなければならないと思う。