『パリの国連で夢を食う』(川内有緒)
パリの国連での経験を書いた本書、いわゆる国連の活動のすばらしさだけでなく、
官僚的な部分を包み隠さず書いている点で非常に貴重な本と言える。
特にめんどくさい人間関係、個人にまで及ぶ政治的意識は
・家探しなど、面倒な雑務も全て自分でやらねばならない。
・国連の有給の多さ(一ヶ月で2.5日を基本的に消化。2年に一回、国連持ちで帰国可能)
最近、国際機関関係の本を呼んで思うのは、そこに入ることを目標にするのではなく、
そこにいかなる職種で入るかが自分にとって重要であることが分かった。
東大もそうだが、結局のところ、「場」に入ることでの喜びは持続しない。
どのような分野における、どのような職種であるかが重要なのだ。
また意外に、多すぎる退職金によって、自分の行動がスタックしてしまっている人が多い。