本留学に至った理由

本留学に至った理由

 
アメリカに着いて、すでに一週間弱が過ぎている。ここで改めて、4年生という中途半端なタイミングで留学することを決意したのか、およびこの留学における目標を記しておきたい。

【留学に至った経緯・理由】
曖昧な記憶ではあるが、今までもなんどか留学に行こうと思ったことがある。
しかしいずれの場合も機会費用・費用対効果などを考えて、踏みとどまったままであった。つまり、もし海外に出たいのであれば院で出た方が専門性は身に付く、あるいは仕事をし、収入を得る期間を一年削って、お金を使うという行為があまり合理的に見えなかった。

就職活動では商社に行こうと決め、五大商社の中で一番最初に開催していたインターンに参加した。

インターン、一日目、こう思ったのを覚えている。
「本当にこのままでいいのか?」

例えば、このまま商社に入ったとしよう。
その場合、おそらく私はそのまま、その会社に居座ったまま一生を終える、そう思ったのである。固定された部署内で席順を競っていく、それも決して悪い訳ではない。しかし少なくとも、私は満足しない気がした。
私が描いていた漠然とした「夢」あるいはイメージは、商社で働く私と一致するだろうか。少なくとも、心から納得でき、確固たる信念なしには商社に入ってはいけない気がしたのである。

その日から、TOEFLの勉強を始めた。チャンスはほとんどなかった。しかし、久しぶりに集中して勉強することで達成した。

今、留学をすでに開始した現在から留学の理由を端的に表現するなら、それは「将来にタネを播く」ということにあると思う。
おそらく私は就職活動で誰もが知っている大企業を受け、入ることになるだろう。
しかし、そこでしばらくしたとき、ふっと考えることがあるだろう。自分が真剣にしたいことは何か、ということに。
その時必要なのは、過去の経験である。そこから類推することができる。
だから、私は「将来にタネを播く」のである。
そのタネはおそらく蔓を生むだろう。そして私という幹に絡み付き、進む方向を変えてくれるかもしれないのだ。