すずかんゼミ まとめ(大学2年時)

すずかんゼミ まとめ(大学2年時)

 
・仮説に対して、Social Marketingを行う必要性。 
 
・プロジェクトはその段階に応じた戦略を打たねばならない。
プロジェクトとは本来的に人を動かす必要性があるが、その方策には
①強制(Government Solution)と②インセンティブの付与(Market Solution)
と③自発(Social Solution)の3つがある。
例えば、あるプロジェクトにおいて、何か制度を自分たちのコミュニティに
導入することを考えたとする。
その制度を導入している人の割合が0~50%くらいのときは、人々の自発あるいは積極性に
任せなくてはならない。しかし、それが50~90%くらいの間にはインセンティブを付与すること
が必要となる。そして最後90%を100%にすることは一定の強制によってなされることが多い。
上記のようにプロジェクトに対する戦略を達成度に応じて考えることは非常に有益である。
(例:0~1, 1~5, 5~25, 25~50, 50~90, 90~100)
 
・現在、多くの制度がOne wayになっており、人々のニーズなどをしっかりと捉えられている
セクターは少ない。
そもそも、公的なセクターを考えた時、彼らはその一定の強制力によって、多額のお金を持ってはいるが、デメリットとして「不平等」を導入できないという側面がある。
実際、特に日本はその特色が強い。日本においてはその多くの政策において、
「平等」が強調され、最も「弱い」人達あるいは、その意欲において「最底辺」にいる人達
に合わせた制度が導入されており、結果としてマジョリティの効率性や生産性を限定して
しまっている側面が多大にある。(教育などがいい例ではないか)
このことを考慮すると、そもそも個人に合わせた細かな制度を政府に求め、文句をいうこと自体がナンセンスに思える。
政府が苦手としているところだからこそ、自分たちがそれを担おうといった「主体性」が重要なのではないか。文句をいっても何もはじまらないのだ。
自分たちはそれにたいして何が出来るのかを、批判と同時に考えていく姿勢が重要である。
そういった意味で、日本ではまだ活発とはいえない「NPO」や「NGO」の意味は非常に大きい。
またそういった組織だったものではなくとも、互助のための「コミュニティ」の必要性は
多いにある。
では、どのようなコミュニティがもっとも理想的であるのか。
ここからは完全に私見になるのだが、いわゆる「日本古来」のコミュニティを作り上げること
にはここで反対しておく。
私のいう「日本古来」のコミュニティとは、村の中で相互に助け合い、支え合っていくような地域でつながったコミュニティである。
そもそも、これらのコミュニティは自分たちを支えてくれるような経済基盤や政治基盤がなかった時代にできた「消極的なコミュニティ」だったように思える。自分たちの働きてである父親が急になくなってしまっても、政府は面倒をみてくれない。そのような事態を想定して、消極的に構成されたコミュニティである。
しかし、これからのコミュニティはもうすこし積極的な、自発的なコミュニティを考えていくべきだと考える。幸いにして、インターネットの普及により、我々はコミュニティ作成において、地理に縛られることはなくなった。
今後、このようなコミュニティをどうつくっていくか、そもそも「積極的なコミュニティ」とはどのようなものであるのかを考えていきたいと思う。
 
 
また、個別的な話にはなるが、「東京大学」に対するすずかん先生の話には共感を覚えた。
東京大学は日本でトップユニバーシティであり、将来のリーダーを創造する場所である。
故に、東大が圧倒的に学生に優しくない大学であることを変える必要はないとのことである。
つまり未来のリーダーたるもの、「優良な環境の中でしか輝けない」ということになってはならない。
環境は自分で変えていき、切り開いていくものだ。それは別に一人で、ということではない。仲間をいかに組閣していくか、ということもその中で学ぶのである。
東京大学においてはやる気のあるものが最大限の努力が出来るような環境を作り出すべきではあるが、やる気のないものを救済するような施策については打つ必要はない、ということだ。

それは東京大学が国立であることにもよるのである。