地域一極化の記事について思うこと

現代の歴史はアーバナイゼーションの歴史であり、
地方創成と評して、地方に必要以上のお金を使うのはナンセンスだという記事をだいぶ前に読んだ。そして読了時は確かにその通りだと思った。
 
しかし、僕が侵した思考の偏見というか、未熟さは、その事実を踏まえて、「地方で働く、地方を復興させるなんてナンセンス」と考えてしまったことである。
 
前述の議論も因果関係、論理関係としてはだいぶ曖昧であるというのがまず一点。
そして、もし地方にお金を使うのがinefficientだとしても、個人がそこで働いたり、特定の地方を復興させようとして奮闘するのは少しもナンセンスではない。もし地方にお金を使うのがinefficientならば、国民の効用を最大化させることを目的としているはずの財政政策が「政府」として地方にお金を使うのはナンセンスかもしれないと言っているだけなのだ。むしろ個人レベルでは「地方」を愛し、モチベーションが高い人間がその地域で全力を尽くすほうが彼個人の社会への価値提供としては高いかもしれないのだから。
人のキャリアに「でも」なんて誰も言えないのだ。
それにしても「国民の効用を最大化する」なんて、経済学に染まりまくってるな。。。